鹿児島大学南九州・南西諸島域イノベーションセンターでは、11月22日、鹿児島県工業倶楽部と共同で「第12回食と健康に関するシンポジウム」を開催しました。本年度のテーマは「健康長寿に効く腸活とかごしまの食」。ハイブリッド形式で実施し、会場の稲盛会館には満席の100名、またオンラインでは145名の、一般市民や企業関係者、教職員などが参加しました。

基調講演は京都府立医科大学の内藤裕二教授が、「健康寿命を延ばす食と腸内細菌の関係」と題して、長寿と食、腸内細菌叢に関する最新研究を親しみやすく講演、食物繊維の重要性を強調しました。続いてNPO法人霧島食育研究会の千葉しのぶ理事長が、鹿児島独自の食文化と郷土料理を伝え継ぐための活動を紹介。鹿児島県工業技術センターの安藤義則食品・化学部長からは鹿児島の伝統食「山川漬」のGABAが豊富で低塩分という優れた特性を発表しました。

 

内藤教授による講演

 

千葉理事長による講演

 

本学農学部の大塚彰教授は黒豚を始め、黒さつま鶏、リュウキュウイノシシなど鹿児島特有の食肉が持つ抗老化・抗疲労物質を紹介、同農学部の侯德興教授は一番茶、二番茶で異なる成分・機能性を活かしたかごしま茶の商品開発を提案しました。岩井久企画・社会連携担当理事の進行の元、会場からも多くの質問が寄せられ、鹿児島の食を巡る活発なディスカッションが行われました。

 

大塚教授による講演

 

侯教授による講演

 

質問する佐野学長

 

会場からも質問が相次ぐ

 

会員企業によるポスターセッションの様子

 

 

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