大学と研究するにあたって知っておくべきこと

写真|奄美大島瀬戸内町「ホノホシ海岸」

鹿児島大学は、農学部、水産学、理学部、工学部、法文学部、教育学部、医学部、歯学部、共同獣医学部の9学部と9大学院研究科、教員数1,000名、学生数9000名を擁する南九州の知の拠点です。研究分野も多岐にわたることから、個人で最適な大学研究者を見つけ出すことはとても大変です。ここでは大学との研究を進めるにあたって、知っておくべきことをご紹介します。

(1) 研究者を探す

1,000名の教員・研究者の中には、きっとお探しの研究分野の専門家がいるはずです。研究シーズ集研究者総覧から研究者を探す方法もありますが、なかなか見つからない、探すのが大変だという方は、ぜひ産学・地域共創センター「大学の知」総合相談窓口にご相談ください。産学地域コーディネーターが最適な研究者をご紹介いたします。

(2) 秘密保持契約(研究の検討段階)

研究の成果やその過程で得られた様々な技術やノウハウは、特許権を得ることができるかもしれません。特許は一度公表されると申請できませんので、研究を始めるにあたって(研究の検討段階)、依頼者と研究者の間に秘密保持の契約を締結しておくことをお勧めします。これは大切な研究結果の権利を保護するためであり、契約者、研究者とも重要な事項です。鹿児島大学で実施しています共同研究、受託研究では、研究開始前に依頼者と研究者の間で研究契約書を締結し、研究の検討を進めています。詳しくは「知的財産リスクマネジネント」相談窓口までご相談下さい。

(3) 共同研究・受託研究

共同研究とは、大学の研究者が学外機関等の研究者と共通の課題について共同で取り組む研究で、相互に研究者や研究経費、研究設備等を出し合っておこなわれるものです。よって依頼者も大学の研究設備を使うことができるなど、特典もあります。研究費につきましては、共同研究者と協議の上、決定していただくことになりますが、経費の30%を間接経費(大学管理経費)として負担いただいております。
なお共同研究以外にも、外部から委託を受けて公務として行う受託研究という制度もあります。受託研究では、研究に要する経費すべてを委託者が負担するもので、経費の30%を間接経費(大学管理経費)として負担していただいております。

その他に共同研究講座という形式もあります。

(4) 特許権の取得

共同研究、受託研究を通じて生じる研究成果(発明、考案、意匠、プログラム等の著作物、有体物(実験動物、試薬、材料、サンプル等)、ノウハウ)の取り扱いについては、原則それぞれの契約に定めております。これらの契約に沿って特許等の権利化が見込まれるものは、出願申請することをお勧めします。知的財産・リスクマネジメントユニットでは、研究者とともに創出された発明の権利化について、専門家がサポートしておりますので、ご安心してご相談ください。

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