HACCP対応型食品製造実証ラボ(水産学部食品生命科学実習工場)
水産学部食品生命科学実習工場は,水産食品製造学の実習授業や研究用食品試作を行うためにHACCP対応型実習工場として整備された施設である(図2-2-7)。設備としては,缶詰製造に関する真空巻締機,レトルト装置,燻煙装置,サイレントカッター,2重釜,真空包装機等があり,種々の食品製造に必要とされる装置や食品の物性・性状分析装置等が充実している。学生の教育以外にも地域の漁協や食品会社等との共同研究による試作品開発や技術開発研究に活用された実績がある。本学は2018年度から文部科学省の機能強化経費「食料関連分野に係る異分野協働・地域連携型の教育研究事業-地域貢献型農畜水産食品教育研究センター構想-」(2018年度〜2021年度)に採択されており,本学唯一の高度に充実した本施設は,各部局(農・水産・獣医・理工・医歯)との共同利用や地域食品企業等の商品技術開発等に関する共同研究事業の中核施設として活用が位置付けられている。現在,水産学部以外にも,農学部学生の畜産品製造実習授業や地元食品企業との商品開発技術共同研究等にも利用されており,地域食品産業界からのワンストップ相談等に関わる商品製造技術開発等への活用が期待されている。