地域課題の高度化・複雑化に対応し,医療領域におけるグローバルな卓越研究に対する社会導出への専門的な支援体制の整備,組織対組織の連携,大型研究創出等による外部資金獲得支援基盤を確立するため,さらには国立総合大学として地球規模課題(SDGs,Society5.0,ポストコロナ)に対応するため,2022年4月,これまで研究者支援を担当してきました「URAセンター」と産学・地域連携を担当してきました「産学・地域共創センター」を統合再編し,「南九州・南西諸島域イノベーションセンター」を設置しました。

本センターでは、「知的財産・リスクマネジメントユニット」において,知的財産の重要性の啓発を図り,知的財産の出願,権利化を図るとともに,利益相反,安全輸出・ABSへの対応を行います。また地域貢献とグローバル卓越研究を両立して支援を行う「研究・産学地域連携ユニット」において,基礎から社会導出までシームレスな連携⽀援を強化するとともに,桜ヶ丘キャンパスに設置された医療系分野の実用化支援組織との連携により,ライフサイエンス分野の卓越研究・社会導出支援に貢献します。さらに,ユニット横断による特別チーム「イノベーションチーム」を新設し,大型の連携・外部資金獲得⽀援を行っていきます。

また本センターは,本学における研究支援・産学連携の中核的組織としてリサーチアドミニストレータ,産学連携コーディネータ,地域連携コーディネータ,事業化支援コーディネータおよび知的財産専門家(弁理士)等を配置し,学内研究者への外部資金獲得等の研究支援から,南九州・南西諸島域(鹿児島県,宮崎県,沖縄県)におけるマイクロニーズの発掘・収集研究,シーズと企業ニーズとのマッチングによる共同研究の推進,研究成果としての知的財産の保護・管理およびそのライセンスの推進,大学発ベンチャーによるイノベーションの創出まで,一体的で切れ目ない支援を行っていきます。

南九州・南西諸島域イノベーションセンター長 藤枝 繁

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