令和元年度教員免許更新講習「練習船を用いた海洋環境教育手法」を開催しました

令和元年11月29日(金)、鹿児島大学水産学部附属練習船「南星丸」・鹿児島湾洋上にて令和元年度教員免許更新講習「練習船を用いた海洋環境教育手法」が開催されました。この科目は平成21年の本制度スタート時から6年間実施されたもので、大学練習船に乗船し、錦江湾について学ぶ機会として好評を得ていました。このたび産学・地域共創センターでは、再度この科目を開講すべく、昨年度から準備を進め、再受講の方を含め10名(県外5名、水産系教員6名)が受講されました。

「操船実習」では,実際に練習船を操舵し,設備類の構成を学ぶことにより,洋上での教育に不可欠な船舶の基本的な運動性能や機能について理解します。また「海洋観測実習」では,CTDを使った海水温と塩分濃度等の観測,計量魚群探知機を用いた資源量データの取得およびそれらデータの処理を通じて,海洋情報処理に関する教育手法を学びます。さらに「生物サンプリング」では,簡易型トロールネットを曳網して鹿児島湾の海底に棲息する底生動物を採集し,その分類手法の実習を通じて,海洋の生物を用いた教育手法を学びます。今講習では、これらの講義・実習を通じて水産系高校教員だけでなく、他分野の小中高教員の皆様にも海洋を使った教育について関心を持っていただき、各科授業の中で水産業,海洋学,水産学に関する内容を加えて展開していただくことを期待しています。

担当教員:

大富 潤 水産学部 教授(水産資源生物学)
山中 有一 水産学部 准教授(海洋音響学)
藤枝 繁 産学・地域共創センター 特任教授
幅野 明正 水産学部附属練習船南星丸 船長(准教授)

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