「音響解析と動画像解析を応用する高速・高精度・低コスト型の外壁打診システム 」-第3回かごしまTechミーティングを開催

少人数制産学マッチングイベント「かごしまTechミーティング」とは?

大学との産学連携や、大学が持つ先端技術を知る「きっかけづくり」のためのオープンな場を目指した事業です。2020年11月5日、鹿児島市のクリエイティブ産業創出のハブ拠点「mark MEIZAN(マークメイザン)」にて今年度第3回目のかごしまTechミーティングを開催しました。産学・地域共創センターは、研究シーズや研究者情報の提供や交流の促進を担っています。

少人数制産学マッチングイベント「かごしまTechミーティング」(鹿児島市HP)

 

今回のテーマ

建築学プログラムが専門の塩屋 晋一 教授(理工学研究科)をゲストスピーカに迎え、
「音響解析と動画像解析を応用する高速・高精度・低コスト型の外壁打診システム」というテーマで発表いただきました。

鉄筋コンクリート造建物の外壁の仕上げ材にはタイルが多く利用されていますが,経年劣化により構造体とタイルの接着部が剥がれて浮きが生じ,その範囲が広がると剥離・剥落の恐れがあります。この問題は,これからのインフラ長寿命化社会では重要な課題であり,早急に省力化診断法の確立が迫られています。

今回紹介いただいた塩屋先生が開発を進めている技術は,足場を組まずに屋上からタッピングマシンを垂下し,タッピング音解析とマシン位置の画像判定によりリアルタイムで剥離部分を判別するものです。

今回のミーティングには,アプリ製作,建設コンサルタント,非破壊検査,新規事業探索などの企業から参加をいただき,塩屋先生と本技術の音響解析画像解析アプリの開発について議論が行われました。


事業者(産)、研究者(学)ともに次に繋がることを願うと同時に、産学・地域共創センターでは、地域に産学の出会いの場を創り、新たな価値創出を進めます。

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