徳之島で「リュウキュウイノシシの肉質分析による新たな地域資源の創出」セミナーを開催
10/18日、徳之島天城町役場にて、「リュウキュウイノシシの肉質分析による新たな地域資源の創出」セミナーを開催しました。
セミナーは、以下のプログラムに沿って進められました。
1.リュウキュウイノシシについての情報提供(鹿児島県大島支庁の資料)
2.害獣を資源とみなしてー天城町獣肉処理施設「山猪工房あまぎ」の取組み(天城町役場 担当職員)
3.リュウキュウイノシシの肉質特性(鹿児島大学農学部農業生産科学科畜産科学 教授 大塚 彰)
リュウキュウイノシシは奄美群島や沖縄県に広く生息し、徳之島ではサトウキビを食べる被害が相次いでおり、天城町だけで昨年度361頭が捕獲されています。
捕獲したイノシシ肉の有効利用のため本学農学部大塚彰教授が肉質分析を行ったところ、徳之島のリュウキュウイノシシには疲労を防ぐ作用がある「バレニン」が多く含まれることがわかりました。
加えて、抗疲労成分の「カルノシン」も豚肉の約2倍含まれており、これも食肉の中では最高含量に属することがわかりました。
徳之島では、今後リュウキュウイノシシを新たな地域資源として活用することが期待されます。