ニチモウ株式会社と鹿児島大学の共同研究成果として特許「鎮静水揚げ方法(特許6525197)」を取得しました「電気刺激を利用した活魚取り扱いシステムの開発と技術普及」が,農林水産技術会議の令和4年度(第23回)民間部門農林水産研究開発功績者として公益社団法人農林水産・食品産業技術振興協会会長賞を受賞されました。

https://www.affrc.maff.go.jp/docs/press/221014_11.html

この技術は,「昨今の水産業は働き手不足や水産資源の減少などの課題に直面しており,品質を高め,安定化することにより漁獲物の価値を高めて,質で収入を増やすことが求められる。このためには,漁獲物(養殖魚も含む)を活締めすることが有効であるが漁獲物は取り上げ時に激動するため,活締め処理は作業員への負荷が大きい。そこで漁獲物の取り上げ時に電気刺激により激動を抑制するシステムを開発した。これにより従来よりも少人数での活締め処理を実現し,養殖業に加えて定置網漁業においてもこれを可能とした。活締め処理しない場合(鎮静状態の漁獲物を氷水に投入)においても,漁獲物の激動を抑制して,品質向上と冷却における省エネルギーを両立する。さらに,鎮静化後の魚は覚醒した後に問題なく生存・生育することを一部魚種で確認しており,漁獲時以外の活魚を取り扱う場面(移送,計量,採卵,注射など)においても活用が期待される。」というものです(業績概要より)。

このシステムの普及により,「漁業者は漁獲作業が楽になり,魚は苦しみが減り,消費者はおいしい魚が食べられる機会が増える」という仕組みが出来上がりました。

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