メンバー

農学部 農林環境科学科 教授・寺岡行雄(代表者 )

農学部 農林環境科学科 准教授・加治佐剛

地域課題および目的

本プロジェクトでは以下の2つのテーマについて取り組む。
① 南九州における再生可能エネルギーの評価に係わる情報の収集をおこなう。
② 令和2年度は木質バイオマス発電事業の課題抽出を目指す

研究の概要

枕崎市で稼働を始める枕崎木質発電株式会社への燃料供給を担う枕崎バイオマスリソース合同会社の活動について、経営陣との持続的な燃料供給体制の構築のための議論を行う。必要に応じて、燃料供給実施に関する現地調査やデータ収集を行う。

令和2年度内の成果として、枕崎木質発電事業の稼働に伴う諸課題について取りまとめる。

期待される成果

地域における木質バイオマス発電事業の経済的効果や地域森林資源や林業生産活動に与える影響を評価し、持続可能な事業実施に向けた提言を行うことができる。

2020年度の研究成果

鹿児島県内に豊富に存在するモウソウチク林のほとんどでタケノコ生産が行われず放置されている。モウソウチク林は伐採後の再生の手間やコストが不要であることから、燃料生産に利用できれば、相当量のバイオマスエネルギーとしての利用が期待できる。一方で、竹材は一般の木材と比べて、カリウム、塩素またシリカ分が多く含まれることから、燃料としての利用に適していないという評価もある。そこで、本年度は、鹿児島県内の6市町で竹材のサンプルを採取し、成分分析を行い、鹿児島県内の竹材にどの程度のカリウム、塩素等が含まれているのか、また、地理的なバラツキがあるか検討した。

今後の展開

鹿児島県内の放置竹林をバイオマス資源としての活用の方策として、エネルギー利用の可能性が出てきた。
今後は伐採から搬出、チップ加工での生産コスト削減に関する技術開発が必要となる。

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