研究代表者

鹿児島大学農学部 農業生産科学科 畜産科学 教授 後藤貴文

地域課題・目的

アグリビジネス創出フェア2019 への鹿児島大学研究シーズ出展
テーマ:「食と健康」維新〜ウェルネス鹿児島大学〜

研究の概要

以下のテーマについて,2019 年度アグリビジネス創出フェアに出展する。
①農産物研究:九州産柑橘類による生活習慣病の予防効果
②肉養鶏研究:ロボット技術ならびにICT 技術を活用した肉用鶏飼養衛生管理
③スマート畜産研究:安心・安全な牛肉のICT と生物科学を用いた生産管理技術
④省力化農業研究:サツマイモ植付の完全自動化技術と教育の融合『薩摩熱徒』
⑤食肉研究:「かごしま黒豚」の美味しさの科学−鹿児島の高品質畜産物

2019 年度成果

東京ビックサイトで開催された2019 年アグリビジネス創出フェアにて,本学の研究シーズを出展し,国内外にアピールするとともに,多くの畜産関係者や企業等と意見交換を行った(図1)。

農産物研究として九州産柑橘類による生活習慣病の予防効果(水産学部 塩崎一弘 准教授),肉養鶏研究としてロボット技術ならびにICT 技術を活用した肉用鶏飼養衛生管理システム(共同獣医学部 小澤真 准教授),スマート畜産研究として安心・安全な牛肉のICT と生物科学を用いた生産管理技術(農学部後藤),省力化農業研究として,サツマイモ植付の完全自動化技術と教育の融合『薩摩熱徒』(農学部 下田代智英 准教授)および食肉研究として「かごしま黒豚」の美味しさの科学ー鹿児島の高品質畜産物(農学部 大塚 彰教授)を出展した。

大塚教授は,かごしま黒豚のステーキととんかつの試食を,また後藤は,福山黒酢株式会社との共同研究で開発中である放牧で仕上げた「黒酢和牛」の試食を実施した。かごしま黒豚のステーキととんかつの試食は大好評であり,当ブースへの3 日間の来場者はのべ500 名となった。

また黒酢和牛については,アンケート調査を実施し,内ももの試食では85%の方が,肩ロースの試食では92%の方がおいしいと評価した。

さらに薩摩熱徒の試飲も好評であり,イギリスのProagrica 社のFarmers というウエブペーパーの取材を受け,記事とされた。

この展示会後,大塚教授と小澤准教授は,メーカーから共同研究の打診を受けて,コンソーシアムを形成する案件が立ち上がり,2020 年度の競争的資金への応募が決まっている。

発表

1)後藤貴文. 科学と国土を活用した生産システムの大構造改革. 2019 年度アグリビジネス創出フェア
(2019 年11 月21 日,東京ビックサイト)

今後の展開

今回,名刺交換等を行い,鹿児島大学の研究シーズに興味のある,あるいは共同研究の可能性のある企業と,さらに関係を深めていくとともに,一部でも共同研究へと進めて行く。

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