「技術経営と社会連携」~岩城通客員教授の講義

大学の研究成果の活用を通じた事業創出の期待が高まっています。

学部学生や大学院生でも、起業を行うことは特殊な事例ではなくなってきました。経営やビジネスの知識・センスの習得機会のひとつとして、鹿児島大学では、「新事業創出や技術の事業化・特許化」「技術と経営のセンスを併せ持った人材(高度専門的職業人)育成」を目的としたMOT(Management of technology)プログラムを全研究科の大学院生に開講しています。このプログラムは、「知的財産戦略構築実務論」「技術経営と社会連携」から構成されます。

2020年12月12日に開講された「技術経営と社会連携」では、産学・地域共創センターの岩城 通 客員教授による「財務・経理・法務を学ぶ」と題した3コマ集中授業が行われました。岩城通客員教授は、米国企業での勤務経験やマイクロソフト日本法人やデルコンピューターにて財務執行役員を勤めた経験を有しています。日頃専門分野を学ぶ大学院生に、専門分野とビジネスを繋ぐ視点-財務、経理、法務-を提供する機会となりました。超巨大企業の勃興期のエピソードも随所に紹介され、大学院生の刺激となったようでした。

座学の後に、3グループに分かれ、CEO、アナリスト、業務担当、会計担当、監査担当をそれぞれ分担し、経営戦略策定、仕入れ、設備投資、販売を体験する経営シミュレーションゲームを行いました。3グループのうち事業を継続をできたのは1グループのみ、経営の難しさを体感したのではないでしょうか。

(授業項目)
1. 財務・経理・法務を学ぶ
2. コンプライアンスとは
3. 財務諸表とは
4. 原価計算とは
5. 黒字倒産はなぜ起こるのか
6. グループワーク(経営シュミュレーション)

写真:経営シュミレーションゲーム (これらのカードとエクセルシートを使うゲームです)

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